ChatGPTで作った文章を使うと、Google AdSense(アドセンス)の審査には通らないのでしょうか。
私が2023年に本記事で紹介した事例では、ChatGPTを記事作成に使ったブログでAdSenseの承認を得られました。ただし、生成された文章をそのまま公開した事例ではありません。情報を調べ直し、誤りや読みにくい表現を人の手で修正していました。
参考にしてほしいのは、AIへ任せた範囲と、公開前に人が確認したことです。当時の記事数や文字数だけをまねれば、同じ結果になるという話ではありません。
この記事では、当時公開した条件を整理したうえで、現在の公式情報と照らして確認したいことをまとめます。前半は2023年に掲載した実例、後半はこれから記事を作る人に向けた編集・点検の提案です。新たな審査実験の結果として紹介するものではありません。
ChatGPTを使ったブログでAdSenseに合格した当時の条件
元の記事で紹介していたデータは次のとおりです。数値には幅があり、申請時の全記事やアクセス解析の集計表を提示したものではありません。当時の実践報告として読み、Googleが公表する必要条件とは区別してください。
| 項目 | 2023年の記事で紹介した内容 |
|---|---|
| 記事数 | 10〜15記事 |
| 記事の文字数 | 2,000〜3,000文字 |
| アクセス | 合格時の1日平均PVとして50〜300PVと記載。イベント記事で一時的にアクセスが増えたとの報告あり |
| 主なテーマ | 地域情報、ローカルイベント |
| ドメイン | 新規取得ではなく中古ドメインを使用 |
| 記事の作り方 | ChatGPTの出力を確認し、一部をリライト |
| 申請の形 | すでにAdSenseを利用しているアカウントへのサイト追加 |
当時の記事では、私だけでなく受講生にも合格した事例があったと紹介しています。ただし、対象人数、申請した全サイト数、不合格になったケースの内訳は記録として示していません。そのため、この報告から合格率を算出したり、誰でも再現できる方法だと判断したりすることはできません。
また、元の記事には、サイト公開日、申請日、承認日を並べた正確な日程や、利用したモデル・指示文の詳細までは残していません。「何日で合格した」「この指示文で承認された」といった情報は補わず、確認できる範囲の事例として扱います。
この事例から分かること
紹介したブログでは、AIを記事制作に利用し、人による確認と修正を経た状態で承認を得た、ということです。AIを一度でも使ったら必ず不承認になる、と決めつける根拠にはなりません。
一方、Googleから「この編集が合格理由だった」と説明を受けた事例ではありません。誤りの修正、サイト構成、テーマ、既存アカウントへの追加など、複数の条件が重なっています。ひとつの要素だけを取り出して、合格の原因だと断定することは避けるべきです。
記事数・PV・中古ドメインを合格条件にしない
10〜15記事、2,000〜3,000文字、50〜300PVは、この実践報告の数値であり、公式の合格ラインではありません。同じ数値まで記事を増やしても、内容やサイトの状態が異なれば結果は変わります。
以前の記事では、中古ドメインや追加申請が好影響を与えた可能性にも触れていました。しかし、新規ドメインや初回申請との比較をしていないため、効果は確認できません。これを理由に中古ドメインの購入を勧めたり、追加申請なら審査が簡単になると説明したりはしません。
地域イベントの記事でアクセスが増えたことも、テーマの需要や公開時期など別の要因が考えられます。PVが増えた事実と、審査で何が評価されたかは別です。アクセス数は読者の反応を見る材料として扱い、承認を保証する指標にはしないようにしましょう。
当時、人の手で行っていた確認と修正
当時の報告で明記していたのは、生成文の情報をインターネット上で調べ、誤った情報を直したことです。また、句読点や文章のつながりを調整し、読者が読みやすい形に整えていました。出力した文章を無確認で大量に公開した、という実験ではありません。
サイト側では、テーマの変更、HTTPS化、プライバシーポリシーの設置なども行ったと記載していました。ただし、それぞれを実施した前後で審査結果を比較したわけではありません。これらを単独の合格要因とせず、当時取り組んだ作業として残します。
ここで今の運営にも引き継げるのは、文章が自然に読めても、内容を別途確かめるという姿勢です。地名、開催日、料金、申込条件などの誤りは、文章の印象を整えるだけでは見つかりません。読みやすさと事実確認を、別の工程として扱う必要があります。
例えば、イベントの会場名が正しくても、開催年や予約の要否が違っていれば、読者は現地で困ります。「もっと自然な文章にして」と修正を繰り返す前に、その情報が今年のものか、どの資料で確認できるかを確かめることが大切です。
現在のGoogle公式情報で確認したいこと
AdSenseの資格要件と、ページの品質
GoogleのAdSenseの資格要件では、独自性と品質のあるコンテンツ、ポリシーへの準拠、申込者の年齢などが案内されています。以前の本記事にあった「一般的には1,000文字以上」「10記事以上が目安」という数値を、公式要件として扱う説明は取り下げました。
また、サイトのページが利用条件を満たしているか確認するための公式ガイドは、独自の内容に加え、情報を探しやすいページやナビゲーションを重視しています。記事の本数だけでなく、訪れた人が何を知れて、次にどこへ進めるかも点検しましょう。
これらは公開されている要件や案内です。「審査基準はすべて非公開だから何も分からない」と考える必要はありません。一方で、個別サイトの承認を決める採点表や、特定の文字数で必ず承認されるルールが示されているわけでもありません。
検索のAIガイダンスとAdSense審査を混同しない
Google検索の生成AIコンテンツに関するガイダンスでは、正確性や品質、読者との関連性を優先することが説明されています。読者に価値を加えず大量のページを生成する行為は、スパムポリシーに違反する可能性があるとも案内されています。
ただし、これは検索についてのガイダンスです。「検索でAI利用が一律に禁止されていない」という説明を、そのまま「AdSenseに必ず通る」に置き換えてはいけません。検索結果への掲載と、広告を配信するための審査は別の仕組みとして確認してください。
実務上は、検索順位や審査に合わせて文章の見た目を変えることだけに集中せず、読者の疑問に答える内容を作ることが出発点になります。タイトルだけ変えた似た記事を増やすより、それぞれの記事で何が分かるのかを明確にしておきましょう。
プライバシーの説明は実際の運用に合わせる
Googleパブリッシャー向けポリシーには、データの収集・共有・使用などを説明するプライバシーポリシーの要件があります。ページを置くだけで終わらず、自分のサイトで利用する広告やアクセス解析などと内容が合っているか確認してください。
他サイトの文章をそのままコピーすると、自分が使っていないサービスの説明が残ったり、必要な記載が抜けたりすることがあります。運営者情報や問い合わせ先も、自分のサイトの内容になっているかを見直します。テンプレートは確認の出発点として使い、実際の運用との差を放置しないようにしましょう。
AIの下書きを公開記事にするための編集手順
ここからは、当時の操作記録を再現したものではなく、今から記事を作る場合に勧める確認手順です。地域イベントを紹介する記事を例にしますが、商品紹介や操作解説でも、情報源と自分の確認範囲を分ける考え方は共通しています。
1.誰の、どの疑問に答える記事かを決める
「地域イベントについて書く」だけでは範囲が広すぎます。初めて行く人が、日程と会場を確認したいのか、子ども連れで利用できる設備を知りたいのかで、必要な情報は変わります。記事を読み終えたあとに読者が判断できることを、ひとつの文で書いてみてください。
例えば「初めて参加する人が、開催日時、予約の要否、移動方法を確認できる記事」と決めます。すると、イベントの歴史を長く紹介するより、参加前に必要な情報を先に置くべきだと判断しやすくなります。文字数を増やすために、読者の目的と関係の薄い話を足す必要はありません。
2.確認済み情報と未確認情報を分ける
公式の開催案内、主催者の告知、交通機関の案内など、確認に使ったページと日付をメモします。昨年の情報と今年の予定が混ざっていないか、変更や中止の案内がないかも確認しましょう。検索結果の短い説明だけで判断せず、必要な情報が載ったページを開いて確かめます。
資料に書かれていないことは、空欄または「未確認」として残します。例えば、駐車場があるという案内だけで「無料で十分に停められる」とは書けません。分かっている事実に、推測した便利さや安心感を付け足さないことが、誤情報を減らす基本です。
3.下書きの各記述に根拠があるか確かめる
文章ができたら、開催年、曜日、時刻、金額、住所、対象年齢、申込期限など、間違えると読者の行動に影響する情報を先に見ます。本文とタイトル、見出し、表で同じ数字が一致しているかも確認してください。一箇所だけ直して、別の箇所に古い数字が残ることがあります。
「毎年人気」「混雑しない」「必ず楽しめる」などの表現にも注意します。根拠がない評価や保証が含まれている場合は削り、確認できる事実に置き換えます。文章の勢いを保つことより、読者がどこまで信頼してよい情報なのかが分かることを優先しましょう。
4.自分が確認した情報を加える
実際に現地を訪れたなら、訪問日、利用した入口、迷った場所など、記録で確認できる内容を加えられます。操作記事であれば、試した環境と、つまずいた箇所を記す方法もあります。読者が自分の状況と比較できる情報は、一般的な説明を繰り返すより役立ちます。
体験していないことを、AIに一人称の体験談として書かせないでください。現地に行っていないなら、公式情報を調べて整理した記事として書けば十分です。「私が体験したこと」「資料から分かったこと」「まだ分からないこと」を分けることで、記事の信頼できる範囲を伝えられます。
5.読者が最後まで使える形へ整える
必要な情報がそろったら、結論、手順、例外、確認先の順に整理します。同じ説明を繰り返す段落や、冒頭の長い一般論は削りましょう。日付や料金など一覧性が必要な部分は表に、行動の順番がある部分は番号付きの手順にすると読みやすくなります。
公開前はスマートフォンでも確認します。表が読めるか、リンクを押せるか、画像の文字が小さすぎないかを見てください。編集画面で整っていても、実際の公開画面では長い見出しや表が読みづらくなることがあります。
記事制作から収益化までの進め方を整理したい場合は、AIブログ収益化を始めるための5ステップも参考にしてください。AIを使う作業と、自分が判断する作業を分けておくと、見直すべき箇所が明確になります。
編集例:イベント記事の曖昧な説明を直す
次は編集の考え方を示すための架空の例です。実在するイベントの案内や、当時のChatGPTの出力ではありません。
修正前:「毎年大人気のイベントで、予約なしでも家族全員が一日中楽しめます。駐車場も充実しているので、車で行けば安心です。」
この文章には、人気の根拠、予約条件、対象年齢、開催時間、駐車場の利用条件がありません。読みやすくても、参加を判断する情報としては不足しています。そこで、資料で確認できた範囲を先に整理し、確認できない断定を外します。
修正の方針:開催日時と会場を明記し、予約が必要な企画を分けて説明する。駐車場については主催者の案内へつなぎ、空き状況を保証しない。対象年齢が不明なら「家族全員が楽しめる」と断定しない。
大切なのは、単語を言い換えて別の文章に見せることではありません。読者が行動するために足りない情報を補い、分からないことを分かるように書くことです。修正後に「この文章を読んで現地へ向かっても、重要な条件を見落とさないか」と考えると、点検の目的がはっきりします。
申請前にサイト全体を確認する
記事を一本ずつ確認したら、トップページからサイト内をたどってみます。カテゴリー名が内容と合っているか、空の案内ページが残っていないか、主要な記事へ進めるかを確認しましょう。個々の記事が読めても、どんな情報を扱うサイトか分からなければ、読者は次のページを探しにくくなります。
記事一覧を整える方法のひとつとして、WP Sitemap PageによるHTMLサイトマップの作成方法を紹介しています。ただし、特定のプラグインの導入がAdSense合格の必須条件という意味ではありません。メニューやカテゴリーも含め、自分のサイトに合った案内を作ってください。
- 公開した記事の事実関係と、参照した情報源を確認した。
- 他の記事と同じ説明ばかりにならず、各記事の役割がある。
- 写真や図の利用条件を確認し、必要な出典を付けた。
- トップページ、カテゴリー、主要な内部リンクが機能している。
- 運営者や問い合わせ先、プライバシーに関する案内を確認した。
- スマートフォンで本文・画像・表を読める。
- AdSense側で案内されたサイトの接続や確認を済ませた。
接続の方法は、AdSenseの画面に表示される案内とサイトをAdSenseにリンクする公式手順で確認してください。記事が用意できていることと、サイトを確認できる状態になっていることを分けて点検すると、手続き上の見落としを減らせます。
申請時の記録を残して、次の改善に役立てる
今回の古い事例では、正確な日程やサイトごとの内訳が記事に残っていないため、比較できる範囲に限りがありました。これから申請するなら、あとで振り返れるように、作業と結果を簡単な表へ記録しておくと役立ちます。
- 申請した日、結果が届いた日、通知に書かれた内容。
- 申請時に公開していた記事のURLと本数。
- 主な記事で確認した情報源と確認日。
- AIに任せた作業と、人が修正した内容。
- 前回から変更したページや設定。
- アクセスを記録する場合は、指標名と集計期間。
例えば「PVが増えた」とだけ記録するより、「どの期間の、どのページの閲覧が増えたか」を残す方が、後で内容を見直しやすくなります。日によって変動する数字を、審査の前後だけ切り取って因果関係として説明しないことも大切です。
不承認になった場合は、通知内容を確認し、関連する公式案内と実際のページを照合します。記事を増やすことだけを目的にせず、読者への説明不足や、内容の重複、使いにくいリンクなどを見直しましょう。承認された場合も、修正したひとつの項目だけが理由だったとは限らないため、結果と自分の推測を分けて記録してください。
よくある疑問
AIで作った記事だと分からないように直せばよい?
この記事で勧めている修正は、AIの利用を隠すためのものではありません。情報の正確さ、説明の不足、読みやすさを改善するための編集です。単に語尾や句読点を変えるだけでは、内容の誤りや独自情報の不足は解決しません。
最低何記事、何文字なら申請できますか?
この記事で確認した公式の資格要件には、全サイト共通の合格ラインとして「10記事」「2,000文字」といった数字は示されていません。当時の数値を目標にするより、予定しているテーマの疑問に答えられているかを確認してください。長文にする場合も、具体例や必要な説明を補うために使い、同じ結論の繰り返しで水増ししないようにしましょう。
中古ドメインを買った方がよいですか?
この事例だけでは勧められません。中古ドメインを使ったという条件は残っていますが、それが承認やアクセス増加の理由だったかは確認できません。合格の近道として費用をかける前に、自分のサイトの内容と運営の目的を整理する方が先です。
承認されれば収益も安定しますか?
審査の承認と、その後の収益は別です。今回の記事には、安定した収益を証明する期間別データはありません。承認をゴールにして記事の更新や確認を止めず、読者が必要とする情報を保ち続けることが、運営上の次の課題になります。
まとめ:合格事例は、数字より確認と編集の参考にする
2023年に紹介したブログでは、ChatGPTを記事制作に使いながらAdSenseの承認を得られました。ただし、人による情報確認と修正、サイト側の整備も行っています。生成した文章をそのまま投稿すればよい、という事例ではありません。
AIの下書きを、読者が判断や行動に使える情報へ仕上げることを重視しましょう。当時の記事数やPVは参考値として捉え、現在の公式要件を確認しながら、自分のサイトで足りない説明や確認を補ってください。
実例は2023年に本記事で公開した報告を再整理したものです。公式情報の確認日:2026年9月23日。今回の更新で新たな申請・合格検証を実施したわけではなく、同じ条件での承認を保証するものではありません。
